新入職員の皆様へ
東京理科大学職員組合
執行委員長


職員組合加入について(ご案内)


 新入職員の皆さん、入職おめでとうございます。先輩職員の一人として、みなさんの入職を心よりお祝いしたいと思っております。まずはこの場をお借りして、皆さんに私達『職員組合』についての説明をしたいと思います。
 社会人になられた皆さんは、これから法律上(労働法上)は、『労働者』という呼び方をされ、労働基準法上や労働組合法、労働安全衛生法などの労働法に密接に関係していくことになります。みなさんは、その『労働』による対価として『賃金』を受け取るという、そういう立場になられたわけですが、その際、経営者と皆さんたち労働者との間の基本となるルールをまとめた 『労働基準法』という法律があります。私たち労働者にとって大切な法律なのですが、しばしば労使ともに十分な知識を身につけていないために、さまざまなトラブルも引き起こしている場合もあります。この労働基準法について正しい知識をもっていれば、上司と部下で労働条件のことで興奮しあったり、悩んだりすることはなく、職場の雰囲気をなごやかなものにし、円滑に業務を遂行できるようになると思います。また管理職の地位にある人にとっては、これらの法律を知っているか否かで、部下の信頼も変わるものです。
 また、その賃金や労働時間などは、経営者側と労働組合が対等の立場に立ち、話し合いによって妥当な水準を決めていきます。労働組合とは、「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体またはその連合体」(労組法2条)を言い、「労働者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。」という憲法(28条)に保障されたものです。
 本学の場合、主な労働組合は2つあり、一つは教員組合、もう一つは私達『職員組合』です。この職員組合は、組合員数約300名、組織率約80%で、神楽坂・野田・長万部・久喜・山口・諏訪の全校舎に組合員がいます。私達職員組合は、昭和29年に発足し、以来絶えることなく事務職員の経済的地位向上のため、組合員の協力のもとに支えられてきました。その間多くの問題もありましたが、職員組合が常に事務系職員を代表して理事会側と話し合い、それらの問題を解決してきました。そして今日においては、さまざまな法律的な手続きのために、また健全な労使関係維持のために、理事会側においても『労働組合』がなくてはならない存在になっています。例えば、所定の労働時間を超えて仕事をする場合、すなわち『時間外労働(残業のこと)』や『休日出勤(入学式の出勤など)』などについては、経営側と労働者側とで協定(36協定など)を結び、それを所轄の労働基準監督署へ届け出ることが義務付けられています。また就業規則の変更などについても、労働者側の代表の意見を聞くことが必要であり、これも所轄の労働基準監督署に届け出ることが義務付けられています。このようにして、現代の労使関係においては労働組合が重要な任務を背負い、またこの自主的な活動が皆さんの苦情や提案を経営者側の上層部に伝える役目も果たし、職場の民主的運営に大いに貢献しているわけです。
 組合には、労働者全員が入るユニオン・ショップという制度と、強制加入ではないオープン・ショップという制度があり、大企業の多くはユニオン・ショップ制度をとっています。そのほうが画一的な処理ができ、労使ともにメリットがあるからだと言われています。本学の場合は、後者のオープン・ショップ制であり、組合への加入は個々人の自主的な判断に委ねられています。しかし、組合が存在しなければ、本人の経済的地位の向上などはいっさい望めません。また経営者側も、個人の経済的な要求や労働条件についての要求に、耳を貸すことはありません。これらの要求は本組合が皆さん職員を代表して行っています。
 一度に多くの事を説明してしまいましたが、労働組合の必要性と本質について、ぜひ新入職員の皆さんに理解していただきたいと思います。
 一方、組合は、職場の自主的な活動として、いろいろなレクリエーションや親睦行事を行っています。業務とは別の角度から、いろいろな職場の方々と交流の機会を持つと、意外な人柄を発見したり、職員相互で理解し合えたりして、組織で行動する職場環境では重要な意味を持つことになります。これからは同じ職場で毎日8時間、時にはそれ以上、そして定年までなら40年以上、同じ顔をつき合わせていきます。その中で明るく、そして規律正しい職場を作っていくためには、組合が必要であり、労働法などに対する正しい知識と、何でも話し合える職場の環境が必要なのです。

 職員組合への加入を希望する場合には、加入申込書の所定の項目を記載し、周りにいる組合執行委員に渡してください。なお、組合運営にはある程度の資金が必要となりますので、その組合費として月々700円を給料より天引きしています。この費用は、機関紙「しょききょくニュース」の発行やレクリエーション行事の費用、組合ホームページの維持運営、その他資料収集などの活動費・慶弔費・事務費・会議費等に充てられます。
 本職員組合は外部の組織団体には一切関係がなく、組合執行部は職員の中から選び、活動は勤務時間外における自主的なボランティア活動に依存しています。そのために十分な活動はできないかも知れませんが、職場に於ける役割はますます重要になってきています。皆さんの積極的な加入をお待ちしております。
 18歳人口の急減期に入り、各大学では様々な改革が行われています。大学にとって大きな転換期と言える時代になりました。21世紀において東京理科大学がさらなる発展を遂げ、競争を勝ち抜いていくためには、事務系職員の活躍が期待されています。働き甲斐のある職場環境、より良い給与水準・労働条件の確保等、今後も様々な場面で職員組合が果たす役割が大きくなるでしょう。より良い大学作りのために私たちと一緒に頑張りましょう。